書籍情報&レビュー
この本の基本情報
タイトル:Why?
YL:1.0
語数:2,143
パパわんおすすめ度:
パパわん的ジャンル:戦争もの
シリーズ:Cambridge English Readers Starter (CER0)
著者:Philip Prowse
ジャンル:Human Interest
英語:イギリス英語
朗読:あり(無料ダウンロード可)
舞台:Glossia (Tonek) ※架空の地域
あらすじ
兵士として従軍するために恋人のSaraをおいて紛争地域Glossiaへと旅立つAlex。そこでは人々を守るはずの兵士と、住民とが争っていた。Alex、Sara、そして町の住民たち、皆「Why?」と疑問を持ちながらも激化する争いに翻弄されていく。
ざっくりレビュー
疑問を持ちながらも、疑問に対する答えは誰も持っておらず、その答えを考えるまもなく動かなければならない。暴力の連鎖は止められず、次第に誰も何も疑問に思わなくなっていく。戦争や紛争で起こる悲劇や不条理が架空の街を舞台に描かれています。
本書には悪者は出てきません。それでも、誰も幸せにはなれません。そんな悲しい世界が、現実世界にもまだあるのだということを、思い出させてくれる作品です。
本書は2009年度のLanguage Learner Literature Award(LLL Awards)でWinnerを受賞しております。
CERのシリーズで、同じく紛争を描いたArman’s JourneyもLLL Awards受賞作で、おすすめです。当サイトでもレビューをしております。
英語多読にプラスアルファの情報
ピックアップ表現
There is no town called Tonek, and no country called Glossia. But there are countries like Glossia all over the world.
本書の登場人物紹介より
この一文が書かれていることがすごいなと思いました。まさにそのとおり。
朗読(オーディオブック)のレビュー
テーマ曲が何故か明るめの曲調で少し本書の内容とあっていないような感じがします。朗読事態は、こもった感じの声の男性の朗読ですが、登場人物のセリフには感情がこもっていて、スピードもかなりゆっくりで聞きやすいと思います。
CERの朗読音声は現在無料でダウンロードすることが可能です!
詳しくは下の記事をご覧ください。