The Monkey’s Paw (Oxford Bookworms Library Stage 1)

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書籍情報&レビュー

Kindle版ありました。紙の本で家においておくのは怖い人は是非電子書籍で。

この本の基本情報

タイトル:The Monkey’s Paw
YL:2.0-2.2
語数:4,830
パパわんおすすめ度:

4

パパわん的ジャンル:ホラー、古典

シリーズ:Oxford Bookworms Library Stage 1 (OBW1)
著者:W.W.Jacobs (Retold by Diane Mowat)
ジャンル:Fantasy & Horror
英語:イギリス英語
朗読:あり(CD、オーディオ付き電子書籍、Audible.comなどで入手可能)
舞台:イギリス

パパわんわん
パパわんわん

このサイト初めてのRetold本です。

あらすじ

嵐の夜、White家では古い友人の来訪を待っていた。
White夫妻は遅くできた息子のHerbertと貧しいながらも幸せに暮らしていたが、
その夜、やってきた友人がインドの商人から手に入れたという「猿の手のミイラ」を譲り受ける。
好きな願いを3つ叶える代わりに、必ず代償を伴うというが、果たして本当なのだろうか?
息子Herbertは冗談半分、家のローンを返済できるだけのお金が欲しいと願うが。。。

オシャレな表紙で定評のあるOBWシリーズですが、この表紙の本をカフェで読んでいたらちょっと周りの視線が気になるかも。。。

ざっくりレビュー

3つの願いを叶えるというのは古典的なモチーフですが、そこに「願いには代償を伴う」という設定が加わることで、願ってしまったら何が起きるのだろう?という好奇心を生み、結果Herbertのように安易に願いをしてしまうということになるのですね。

幸せな家族の1シーンから始まる物語は、この後訪れる恐ろしい出来事と極めて対照的で、恐怖と悲しみを倍増させています。
起きてしまった悲劇を受け入れられない母親の願いと、その願いが生むであろう悲惨な結末を予感した父親の願い。
結果、大きすぎる代償を伴って、3つの願いはすべて叶えられるのです。

と言った感じで、ゾクゾクっとした暗く、皮肉めいたホラー短編の名作だと思います。
本書は原初のリトールド(優しく書き直したもの)ですが、その怖さは十分伝わってきます。 英文自体は簡潔で、登場人物も少なく、淡々と物語が進むので非常に読みやすいです。

怖い話が苦手でなければ是非読んでみてください。 このレベルでもホラーを読みたい人には最高におすすめの1冊です!

こんな人におすすめします!
  • 不気味でゾットするホラーが読みたい!
  • とにかく願いを叶えたい
ちょっと合わないかも……
  • まず猿の手のミイラが出てきた時点で失神する

英語多読にプラスアルファの情報

ピックアップ表現

‘No!’ Tom Morris cried. ‘You’re my friend. I can’t give it to you.’ Then, after a minute, he said, ‘I can’t give it to you, but, of course you can take it from me. But remember – this monkey’s paw brings unhappiness!’

本文より

猿の手のミイラを持ってきた友人のTom Morrisが、Whiteに譲ってほしいと言われたときのセリフです。そんなに言うなら、そもそも持ってこなければ良いのに。。。と思いますが、もしかしたら、Tom自身も不幸な目にあっているので、あえて手放したくて持ってきたのかもしれませんね。

朗読(オーディオブック)について

楽天Koboの電子書籍ストアではオーディオ付きの電子書籍が発売されていました。

[rakuten id=”rakutenkobo-ebooks:15257503″ kw=”The Monkey’s Paw – With Audio Level 1 Oxford Bookworms Library (Oxford University Press)  電子書籍版 W. W. Jacobs”]

本書はAudibleで朗読が見つかりませんでした。ただし有名な作品だけあって、原初かリトールドの朗読がたくさんありました。
好きな人はいろいろと探してみても良いかもしれません。

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